困りごとが似ている2つですが、実は関連性はありません!
そして、ワーキングメモリは鍛える事が出来るんです!
どんなところが似ていて、そして鍛える方法まで伝授しちゃいますよ~
ワーキングメモリが弱いとこんなお困りごとが出てきます
- 複数の指示を覚えられない(1つは覚えられても次の指示は忘れてしまう)
- 切り替えが苦手(いらなくなった記憶を捨てる事が出来ず、前の授業でやったことが頭から離れずに切り替えができない事が多い)
- 授業に集中できない(情報を上手に選択する事が出来ないので、授業中も先生の説明からどこが大切でどこに注目してよいか分からず、授業に集中できない)
- 読み書きや計算が苦手(文章を読んでいる途中で前半に書いてあったことを忘れてしまい、意味をつかむことが難しく。暗算したことを忘れてしまい計算の答えが合わない事が多い)
- 忘れものやなくし物が多い(手に持っていたものを机などに置いた後にそのことを忘れてしまって、そのまま移動してしまうなど…)
この様に、子どもが失敗体験を繰り返していくうちに、自信を無くしてしまうということにもつながってくるため、困りごとに対してサポートしていくことが大事です(^^♪
発達障がいと似てるところは多いけど関連性はない!!!!!
ADHD(注意欠陥・多動性障害)では、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)といった特性が見られます。
この不注意特性が「何に注意していいかわからない」、衝動性の特性も「すぐ他のものに気をとられてしまう」という、ワーキングメモリの弱さによる困りごとと似ていますね!
LD(学習障害)は、全般的な知的発達に遅れがないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」能力に困難が生じることがあります。こちらも、どういった特性が現れるかはその人によって異なります。そして、その中でも「計算ができない」などのLDの特性は、ワーキングメモリの弱さによって起こる困りごととも共通しています!
このように、発達障害の特性とワーキングメモリの弱さによる困りごとは似ている点がありますが、現時点でワーキングメモリが弱い子どもに、必ず発達障害があるという証明はされていません!
ワーキングメモリが弱い場合のサポートとして…
- 複数の指示は忘れてしまうので、1つだけ伝えるようにしましょう
- 切り替えが上手くできない時は、授業や勉強時間の間に、リフレッシュ時間を作ったり、前に事から上手に切り替えられる様に、チェックリストを作って終わったものを目で見て分かるようにするのも良い方法です
- 授業に集中できない時は、「今日は〇〇をやるよ!」「今は〇〇をしよう」などの様に、入ってくる情報を減らすようにしましょう!
- 読み書きができない時は、文章を一度に全部見ないで紙などで隠しながら一行ずつ読んでみたり、計算も暗算ではなく途中の計算をメモできるように計算紙を用意しておくと、一度に処理する情報が少なくなり読み書きや計算がしやすくなっていきます。
- 忘れ物やなくし物が多い時は、1人ではなく先生や保護者が一緒に確認する時間を設けることや、持ち物チェックリストを作る、スマートタグ(忘れ物防止タグ)を活用するなど、ツールを使って記憶しなくてもカバーできる状態を作っていくといいでしょう。
発達障がいのある子に対するサポートと似ているので、関連性はありませんが対応策は同じ様な感じですね
ワーキングメモリを鍛える3つの方法
ワーキングメモリを鍛えるのに一番良い幼少期!!この時期に、しっかり鍛えれば、後の記憶力や判断力などをしっかり培う事が出来ます(^^♪
1.暗算できるゲームをしよう
ナンプレや数独、ループコース、足し算クロスなどの【ゲーム+暗算】はワーキングメモリを鍛えるうえで非常に有効です!
そろばんを習っている子どもの頭の回転が早いのは、指先を動かしながら暗算を行うという計算と運動の両方を行っているということもあるでしょう。そろばんを習わずとも、今は脳トレゲームやアプリなどがあるため、子どものうちからゲームの中で気軽にワーキングメモリを鍛えることができますよ!
2.デュアルタスクを行う遊びをしよう
2つの作業を同時に行う「デュアルタスク」もワーキングメモリを鍛える事が出来ます。
デュアルタスクの例としては「歩きながら暗算をする」「メモを取りながら会話をする」などがあります。最初は大変かもしれませんが、慣れてくると脳の情報整理力が高まり、スムーズにデュアルタスクを行えるようになっていきます!
3.しっかり寝よう
睡眠不足の状態が続くとワーキングメモリが低下します。適切な睡眠は健康の為にもワーキングメモリの為にもとても大切です!
ワーキングメモリは前頭前野の背外側部と前部帯状回が担っているとされていますが、睡眠時間が短すぎると前頭前野を含めた脳全体の働きが悪くなってしまうからです。
大学の研究などによって、睡眠不足で脳の働きが悪くなることが明らかになっています。せっかくワーキングメモリを鍛えるために色々な遊びを取り入れても、睡眠不足では効果を活かすことができません。
適切な睡眠時間は小学生で10時間と言われています。未就学児は、それ以上の睡眠が不可欠です!
ワーキングメモリを鍛える事ももちろん大切ですが、子どもがどんなことに困りごとを感じているか、どうしたら勉強などがやりやすそうかを見ながらサポート内容を考え行っていくことも、同じように大切ですね(^^♪